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始めに

 
私はスイスのチューリッヒ郊外で生まれ育ちました。私はスイスの美術学校で学んでいる時に、ある教師から日本の美術、文化そして、茶道の茶碗を作る楽焼を通じて日本の陶芸の世界に初めて触れ強く魅かれました。そして、陶芸を学ぶ為に1979年に来日し最初、京都に住みました。そして、1980年から日本で陶芸とガラスの仕事をしています。
 
1984年、私は夫である陶芸家の前川俊一とともに滋賀県にスタジオを設立しました。そして、日本とスイスで作品を展示しています。
 
私の関心は広い意味での器にあります。私の作品では、機能的な側面と彫刻的な表現が非常に重要でした。私にとって、形、質感、色のバランスを見つけることは大きな挑戦です。
 
私は、土での制作に集中している間に、さまざまな媒体を探求することが、私の主な媒体である土を使った制作に刺激となり、影響を与えることを発見しました。木版画の制作を経験したことで、私の土の作品に新しい色を加えることができました。ガラスを使った作品では、透明度や彫られた文様に光が通ることによって思わぬ美しい影ができるように、粘土にはない性質を楽しんでいます。パターンやラインで遊ぶことでより自由な表現を見つけます。
 
2012年以来、私は日本とスイスを行き来しながら、チューリッヒの近くに夫の前川俊一と一緒に設立された新しいスタジオで働いています。